月と緑

わたしの日記

外は雨、身の丈をいつも心に

おはようございます。

こちら、私の住む地域は今朝からしとしとと雨が降っている。風は強くないようで、ただ雨のあたる音が聞こえてくる。「家のにおい」がしたので、十数分換気をしていた。洗ってくれていた食器を片付けて、床を掃除して、洗濯機をまわして、手を動かすほどに落ち着いてくる。この、静けさが私にとっての小さな幸せです。

 

お題「最近の小さな幸せ」

 

ふう。寂しいときに、人がこいしいなあと思ったときに、えい!と連絡してしまい、結局後から少しもやっとしてしまうのです。この、えい!は小さな勢いの現れで、ぼうっと返信を待つ時間に、「ああ、馴れ馴れしかったか」とひとり反省タイム。まあ、いいか。でも、よくないかも。あんまり勢いに任せないようにしたいところだ。

この頃は、村上春樹のエッセイ「職業としての小説家」を読んでいて、普段からほそぼそと読書は楽しんでいるけれど、またちょっと幅を広げてみたいと思い、「色彩を持たない…」を取り寄せた。それと一緒に、&premiumのバックナンバーも。

巻頭には、高山なおみさんの読書案内が掲載されていて、一時期は「日々ごはん」をたくさん読んだ。ずいぶんと影響を受けたうちの一人だなと、あの頃を振り返る。こう、何ていうか、日々の時間の捕まえ方が、もしかしたら近いものがあるのかなと共感していた。(あれから、日々ごはんは手放し、人に貸していた8巻だけ手元に残っている。)

掲載インタビューのなかに、興味深い言葉を見つけた。

「人生で一番大切なことの一つは、とウルフ氏は言ったのだった。人生を派手にやるのではなく、わずかな元手でやるということだ。わずかな元手というのは、じぶんで、ということである。」

ああ、と今の自分に深く寄り添う、そして注意されたような言葉だと。いくら楽しいこと、気持ちのいい空気が好きだからといって、あっちこっちに広げ過ぎないようにと。覚えておきたいこと。覚えておきたい、今の小さくなった自分。

さてと、洗濯物を干してきます。浴室に。あ、少し晴れてきて明るくなってきました。