月と緑

わたしの日記

「心の傷を癒すということ」

号泣した映画で思いつくのは、「心の傷を癒すということ」が思い浮かびます。

 

キャストは、柄本佑尾野真千子濱田岳、ほか。

 

ストーリー説明は、公式サイトから引用します。

阪神・淡路大震災発生時、自ら被災しながらも、他の被災者の心のケアに奔走した若き精神科医安克昌(あん・かつまさ)氏。手探りながらも多くの被災者の声に耳を傾け、心の痛みを共に感じ、寄り添い続けた日々。震災後の心のケアの実践に道筋をつけ、日本におけるPTSD心的外傷後ストレス障害)研究の先駆者となりました。在日韓国人として生まれ、志半ばでこの世を去りながらも、険しい道を共に歩んだ妻との「夫婦の絆」と、彼が寄り添い続けた人々との「心の絆」を描きます。

安克昌氏の遺族関係者への取材から得た事実を元に、人の心の傷に寄り添い続けた精神科医の物語として大胆に再構成し、人物や団体名改称した上で、フィクションとしてお届けします。

 

こちらの作品は、ドラマと劇場版のふたつがあります。私は最初、NHKのドラマ放送から観て、劇場にも足を運びました。当時、たしか主演の柄本さんが気になっていたのだと思います。

 

心の傷を癒すということ。

心、傷、癒し、ケア、トラウマ、過去、時を超えた色々な出来事や思いを、どう受け止め向き合うのか、はたまた向き合わなくても大丈夫、なんとかして生きていけたらと。様々なアプローチ方法があるなあと。その何百通りの解釈のなかで、自分に合ったものを、ひとつふたつ見つけて。それは、専門書でも、小説でもエッセイ、詩、何でも。人との会話、人と過ごす時間。解釈次第で、傾聴する姿勢をなるべくわすれずに居れたら、それは癒しに繋がっているのではないかと、この文を書きながら思いました。

 

お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」

 

私自身、かつて精神病棟に隔離入院するという経験があります。それは、とてつもなく大きな不安とトラウマを、心と記憶に残していきました。ただ、そういう過程を経て気付けるものに、退院から10年近く経った今は感謝しています。

そこから抜け出したはずの悲しい記憶は、もしかしたら続いているかもしれません。でも、それでいいと。決して否定しない、優しい世界で生きていていいんだと安心できたのは、この作品を見たからです。

どうしても、自分自身の物差しで、映画の作品を、感想をつづってしまいますが、この作品は、すこしでも気になった方がいらっしゃったら、ぜひ見てもらいたいなあと。

へとへとになるほど、泣けました。